ツインパック ― 女の翼・シェルプールの雨傘

美川憲一 ツインパック ― 女の翼・シェルプールの雨傘歌詞
1.女の翼

作詞:岡田冨美子
作曲:浜圭介

命燃やせば涙が残り
濡れた鏡がひび割れる
あなたに染まったからだには
何色ルージュが似合いますか

※愛に溺れるけだるさと
愛が終わったはかなさと…
ああ 死にたいとも言えなくて
折れた翼がまだたためない※

夢に揺られて暮らした部屋は
細い迷路のつきあたり
ベッドがきしんだ夜更けには
永遠契って眠りあった

そんなあなたの気まぐれと
こんな私のわがままと…
ああ 物語は続くから
折れた翼がまだたためない

(※くり返し)

折れた翼がまだたためない


2.慕情

作詞:池田充男
作曲:水森英夫

人恋し リラ冷えの季節がくれば
うす紫に こころが染まる
おもえば ささいな 事だけど
なぜかあなが 許せなかった
私にうそを つかないで
愛の深さに 意地はった
さよならは あのさよならは 間違いね
リラ冷え肌まで しみる夜
泣き酒のんでます

そう言えば 暖かい毛布のなかで
子猫のように じゃれてた二人
いまさらどうにも できないが
女ごころは 浅はかでした
別れましょうか 別れよう
背中あわせで 意地はった
あらそいは あのあらそいは 間違いね
リラ冷え泣き酒 人恋し
おねがい帰ってよ

煉瓦の街の 雨さびし
ひとり生きると 意地はった
強がりは あの強がりは 間違いね
リラ冷え肌まで しみる夜
泣き酒のんでます


3.北国夜曲

作詞:池田充男
作曲:水森英夫

赤い角巻 ふたりでかぶり
呑んであるいた 吹雪の酒場
おぼえていますか 流氷酒(こおりざけ)
北のおんなは つよいのと
はしゃぎ笑って みせながら
みれんに転んで あゝ泣いた夜

枕ひとつの つららの宿へ
逢いにくるのは 面影ばかり
ゆめでは背中が さむすぎる
灯りひきよせ 便箋に
紅(べに)の唇 おしあてて
送った手紙が あゝ片だより

あなた解かせた ユーカラ帯を
しめりゃせつない 情けがほしい
焦(こが)れて死にます このままじゃ
あれは上りの 汽車の笛
恋にすがって 冬を越す
北国おんなを あゝ捨てないで


4.まちがい男女


5.別れの川

作詞:山内康範
作曲:北原じゅん

ふり向かないで そのまんま
あたしに向けた 背中を見せて
別れの川を渡って行ってよ
男と女の別れの夜は
月もいらない 花もいらない
サヨナラだけが あるだけよ

しあわせなんて 祈らずに
他人になった まなこを見せて
別れの川を 渡って行ってよ
男と女の 別れの夜は
夢も消えてる 情(じょう)も冷えてる
サヨナラだけが あるだけよ

いまさら何を あたためる
あたしに向けた 刃(やいば)を見せて
別れの川を 渡って行ってよ
男と女の 別れの夜は
明日もおぼろで 命おぼろで
サヨナラだけが あるだけよ


6.別れの旅路

作詞:たかたかし
作曲:中川博之

汽車を降りたら 赤い灯ひとつ
風にこぼれる ここは港町
鞄にあなたの 想い出つめて
待つだけのくらしを 捨てにきました
旅の途中で 女がひとり
辛口の酒をのむ 別れの旅路

岬はずれの ちいさな宿で
ちがう生き方 考えています
木枯らしまじりの 海鳴りきけば
さみしさの深さに 胸が泣きます
つらい苦しい あなたのことが
好きだから恋しくて なみだの旅路

夜明けまじかの さいはて港
今日も誰かが 過去を捨てにくる
死ぬきになったら 生きられるはず
悲しみの駅から 汽車を乗り継ぎ
明日をさがして 女がひとり
さすらいの北の果て 別れの旅路


7.HUN!

作詞:恵谷るり
作曲:山田ゆうすけ

三日三晩も あたしを忘れてさ
どこで今まで 何していたの
脱いだ上着に 移り香させて
笑ってごまかす 憎い人
HUN! 酔ってネクタイ 片手でゆるめ
でも 惚れてる弱みで 抱きしめられりゃ
勝手やっても あんたが好きよ……

嘘がゆれてる 背中が哀しいよ
ちょっと気取って お洒落をしてさ
いつも無駄足 振られるくせに
朝まで帰らぬ 憎い人
HUN! 灯り消しても 眠れはしない
でも 寝返る身体(からだ)を 抱きしめられりゃ
勝手やっても あんたが好きよ……

お前だけだよ 愛しているのはさ
夢によろけて 幸せ二年
口のうまさに つい絆(ほだ)された
別れてやりたい 憎い人
HUN! 涙なだめて 火の酒あびる
でも 呑んでちゃ毒だと 抱きしめられりゃ
勝手やっても あんたが好きよ……


8.火の鳥

作詞:秋元康
作曲:三木たかし

あたしから 切り出して
御破算にしたのに
あの女(ひと)と 別れたと
噂を聞いて また燃える

火の鳥みたいな あなた
炎の翼を広げ
思い出から 今甦る
火の鳥みたいな あなた
あたしの心の空を
昔みたく 飛び始めたわ

チャンポンで 飲み続け
悪酔いをした日は
さみしくて 眠れずに
「もしも」ばかりを繰り返す

残り火みたいな 未練
愛し合ってた日々は
忘れかけた あなたの住み処(か)
残り火みたいな 未練
あれから くすぶり続け
消せやしない 命になった

火の鳥みたいな あなた
炎の翼を広げ
思い出から 今甦る
火の鳥みたいな あなた
触れば 火傷(やけど)をすると
知っていても そばに行きたい


9.薔薇の悪魔

作詞:新本創子
作曲:服部隆之

悲しきものよ 恋なんて
薔薇の悪魔の ささやきを
聖女のように 聞くことよ
いいわね二度と おしえない
泣かないで
男はもうあなただけのもの

男と女の 黒い薔薇
刺に毒ある 黒い薔薇
シーツの下に敷きつめて
浮気な人を眠らすの
泣かないで
男はもうどこへもゆけない

愛の暮らしに疲れたなら
薔薇の花をお買いなさい
星占いのジプシー達が
逢魔(おうま)が時(とき)に売りにくる
黒い薔薇をお買いなさい

男と女の 白い薔薇
甘い薫りの 白い薔薇
その胸抱いて帰ったら
愛する人を起こすのよ
泣かないで
男はもうあなただけのもの

愛の暮らしに疲れたなら
薔薇の花をお買いなさい
見知らぬ国の見知らぬ駅で
娘のようにほほえんで
白い薔薇をお買いなさい


10.貴婦人

作詞:Barbara
作曲:Barbara

気品のある老婦人が 屋敷を背に 立ち去る前に
くずれかけた過去の光を 立ち止まって見つめている
あれからもう30年の 長い月日が過ぎ去って行った
初めてこの広い屋敷に 迎えられた20才の日から

枯葉の散る 広い庭には 美しかった思い出ばかり
あの頃には、木には緑に 日の光に目映えていた

2階にあるあの寝室は 2人だけの愛の秘め事
甘い夢に胸ふくらませ 2人だけでまどろんでいたの
明日はこの屋敷の中も 競売場になりさがるでしょう
壁にかかる絵も 競り落とされ 古い家具も持ち出される
あまりのことに 老婦人は我を忘れ叫んでいた

「それはみんな 私がいただきましょう」

だけどそれも声にならない
その瞳に宿る涙に 忘れかけた人の面影
過去の糸を手繰りよせて 思い出すのは20才の日々

幸せだったあのころには いつもバラが飾られていた
愛する人の腕の中で 愛の夢を見ていたのに

我にかえり老婦人が 手にしたのは古い札束
幾枚かの この紙きれが 失われた過去の代償
美しさの残るその手に輝いていた宝石はなく
残るものは思い出だけ
それも今日で幕を閉じた


11.土曜日の雨


12.1939年PARIS


13.歌いつづけて

作詞:矢田部道一
作曲:M.Jouveaux

華やかに 幕が開き
私はただひとり
ライトを あびている
思い出が かけめぐり
私の人生の 幕が開くだろう

家族たちに 見とられながら
死を迎える人
ひとりぼっちで 召されてゆく
そんな人もいる

もしも 選べるなら 舞台の上で
眩しいライトをあびて 死ねたら本望
命のある限り 歌いつづける
それが 私の生きた証し

華やかに 幕が閉じ
私もいつの日か
舞台を 去るだろう
思い出が かけめぐり
私の人生の 幕を閉じるだろう

いつの日にか 惜しまれながら
舞台を 去る日には
割れるような 拍手を受け
最期を 飾ろう

もしも 選べるなら 舞台の上で
眩しいライトをあびて 死ねたら本望
命のある限り 歌いつづける
それが 私の生きた証し

もしも 選べるなら 舞台の上で
眩しいライトをあびて 死ねたら本望
命のある限り 歌いつづける
それが 私の生きた証し
もしも 選べるなら 舞台の上で
眩しいライトをあびて 死ねたら本望
命のある限り 歌いつづける
それが 私の生きた証し


14.王様の牢屋

作詞:Irving Gordon
作曲:Irving Gordon

閉じ込められた
閉じ込められた
王様の牢屋の奥に ああ
私は 閉じ込められた ああ
誰よりも 美しくなりたくて
光輝く ダイヤを盗んだからなの
私の愛しい あの人のために

暗い牢獄の中で私は あなたからの手紙を
繰り返し読んでいる
あのころあなたは 私のことを本当に愛してくれた
つかの間だったけど
そしてあなたに 新しい恋人ができて
私はその人(おんな)より 美しくなりたかった
だから王様のダイヤを盗み
今 その罪に問われている
もし私のことを 憐れんでくれるなら
一度でいいから 会いにきて 会いにきてよ

私の愛しい あの人のために
王様の牢屋の奥に ああ
死ぬまで出ることもない ああ
それならあの人も ここに閉じ込めて
なぜならあの人もまた 盗んだからなの
私のこころを 盗んだからなの
閉じ込められた


15.黒猫

作詞:新本創子
作曲:小杉仁三

枯葉散る 裏窓へ
黒猫のように しのびくる夜よ
ため息の この部屋で
飼いならしても なみだ誘うお前よ
ああ悩ましい 恋、恋ゆえに
わたしの夜は 悲しみの黒猫
ときに気高く ときに狂おしく
わたしの夜よ 悲しみの黒猫

ああオパールの その瞳
あやしく燃えて 幻を映すよ
そしてせつなく 躯すりよせる
お前は夜よ 悲しみの黒猫

ほの暗い 裏窓へ
黒猫のように おとずれる夜よ
なぐさめは お前だけ
想い出さえも 消えかかる炉辺の火よ

ああ捨てられた 恋、恋ゆえに
わたしの夜は 悲しみの黒猫
だけど夜明けに どこへ去りゆくの
わたしの夜よ 悲しみの黒猫


16.シェルブールの雨傘

作詞:Jacques Demy・Louis Raymond・Marcel
作曲:M.Legrand

ただ 生きているだけの私
来る日も 来る日も あの人の影を追って
闇の中で瞳凝(こ)らす

私のまわりは あなただけが
あなたの他に 何も見えない
七色の雨傘に 私は
今宵も 想いをよせる

あの人の その姿が小さく 消えてしまっても
私はそっと このまま 立ちつくしていたい

私のまわりは あなただけが
あなたの他に 何も見えない
七色の雨傘に 私は
今宵も 想いをよせる

この胸に この両手に
あの人の そのすべてを
あたたかく 抱きしめたまま
オー、モナムール いつまでも

愛の誓いの言葉さえ…
そっと 心に秘めたまま…

ラ、ラ、ラ……
ラ、ラ、ラ……

この胸に この両手に
あの人の そのすべてを
あたたかく 抱きしめたまま
オー、モナムール いつまでも

wo、wo……
ジュテーム 行かないで……


17.さそり座の女

作詞:斉藤律子
作曲:中川博之

いいえ私は さそり座の女
お気のすむまで 笑うがいいわ
あなたはあそびの つもりでも
地獄のはてまで ついて行く
思いこんだら いのち いのち
いのちがけよ
そうよ私は さそり座の女
さそりの星は 一途な星よ

いいえ私は さそり座の女
お気の毒さま 笑うがいいわ
女のこころを 知らないで
だまして汚して 傷つけた
ばかな男は あなた あなた
あなたなのよ
そうよ私は さそり座の女
さそりの毒は あとで効くのよ

紅茶がさめるわ さあどうぞ
それには 毒など 入れないわ
つよがり言っても おんな おんな
おんななのよ
そうよ私は さそり座の女
さそりの星は 一途な星よ


18.釧路の夜

作詞:宇佐英雄
作曲:宇佐英雄

貴方(あなた)のつめたい そのひとみ
なぜに私を いじめるの
やさしく抱いて ほしいのに
女心も 知らないで
貴方がにくい 貴方がにくい

風のつめたい 釧路川(くしろがわ)
今日も一人で 来てみたの
しばれた心を 抱きしめて
女心も 知らないで
貴方がにくい 貴方がにくい

霧は降る降る 今日も又
一人歩きの ヌサマイ橋よ
船の汽笛も 泣いている
女心も 知らないで
貴方がにくい 貴方がにくい


19.おんなの朝

作詞:西沢爽
作曲:米山正夫

朝が来たのね さよならね
街へ出たなら べつべつね
ゆうべあんなに 燃えながら
今朝は知らない 顔をして
ああ あなたは別れて
別れてしまうのね

朝が来たのね さよならね
そんなはかない 仲なのね
こんどいつ逢う あてもなく
冷えた紅茶を ひとり飲む
ああ さみしい私に
私に もどるのね

朝が来たのね さよならね
思いだしたら 誘ってね
憎いあなたに 泣きながら
夢の名残りを 抱いてゆく
ああ 女の涙を
涙を わかってね
涙を わかってね


20.霧のバラード


21.新潟ブルース

作詞:水沢圭吾・山岸一二三
作曲:山岸英樹・中川博之

思い出の夜は 霧が深かった
今日も霧がふる 万代橋よ
別れの前に 抱きしめた
小さな肩よ
ああ 新潟は新潟は 面影の街

しあわせの夜を 二人過したね
いつかより添った 古町通り
ほのかに白い 指先で
涙をふいた
ああ 想い出の想い出の 新潟の女

忘られなくて ひとりさまよえば
青い灯がゆれる 新潟駅よ
愛したわけじゃ ないんだと
強がり云えば
ああ 新潟は新潟は 霧に更けゆく


22.みれん町

作詞:西沢爽
作曲:米山正夫

命までもと 思ったひとは
遠い他人に なりました
恋にすがって 捨てられて
恋をうらんで またすがる
むせぶ夜霧の ああ
盛り場は…
しょせん女の しょせん女の
みれん町

酒の好みも 煙草のくせも
知らず似るように なりました
こんど女に 生れたら
もしもあなたに 逢ったなら
愛したくない ああ
愛したい…
しょせん女の しょせん女の
みれん町

酔ったはずみと 別れに言った
男ごころに 泣きました
バカな私が かなしくて
指でおさえた ほつれ髪
いいえあなたが ああ
憎めない…
しょせん女の しょせん女の
みれん町


23.駅

作詞:丹古晴己
作曲:叶弦大

男なんかは もうこりごりと
この町におりて また泣きました
ああ やつれたこころを だきしめて
あてない切符を 買うなんて
いやいやいや だけど バカな私
不幸という名の 暗いさだめを
どこかの駅で 追い越したのよ

ひとりぼっちで 改札口を
通りぬけるのは さびしいものです
ああ すべてをつくして 捨てられて
みれんを残して ゆくなんて
いやいやいや だけど 愚図な私
涙という字を 化粧で消して
伝言板に さよなら書いたわ

ああ すべてをつくして 捨てられて
みれんを残して ゆくなんて
いやいやいや だけど 愚図な私
男なんかは もうこりごりと
これからさきは 言いたくないのよ


24.お金をちょうだい

作詞:星野哲郎
作曲:中川博之

別れる前に お金をちょうだい
あなたの生活(くらし)に ひびかない
程度のお金でいいわ
そのお金で アパートを借りるのよ
あとはひとりで なんとかするわ
がまんさえすれば 生きてゆけるわ
ひとりだって 生きてゆけるわ
別れる前に お金をちょうだい
その方が あなただって
さっぱりするでしょう

しあわせだった あのころあの日
昔のあなたは 貧乏で
お金なんか なかったけれど
清らかな 愛情に満ちてたわ
みんなあなたに ささげたけれど
過ぎた日のことは 感謝こそすれ
怨む気持なんか ないのよ
別れる前に お金をちょうだい
その方が あなただって
さっぱりするでしょう


25.柳ヶ瀬ブルース

作詞:宇佐英雄
作曲:宇佐英雄

雨の降る夜は 心もぬれる
まして一人じゃ なお淋し
憎い仕打と うらんでみても
戻っちゃこない あの人は
ああ 柳ヶ瀬(やながせ)の 夜に泣いている

二度と逢えない 人なのに
なぜか心が 又いたむ
忘れたいのに あの夢を
想い出させる この酒が
ああ 柳ヶ瀬の 夜に泣いている

青い灯影に つぐ酒は
ほろり落した エメラルド
もだえ身を焼く 火の鳥が
雨に打たれて 夜に泣く
ああ 柳ヶ瀬の 夜に泣いている


26.想い出おんな


27.一番列車の女

作詞:ちあき哲也
作曲:彩木雅夫

一番列車の デッキにたたずみ
ただひとり的なく 旅立つ私よ
裸の背中に そっとさよならの
接吻したけど ああ
あなたは気づかず 眠っていた
決めたの 別れようと

いつかの女なら この身を退いても
悔いないと信じて 選んだ孤独よ
今頃あなたは ふいに目をさまし
手探りするけど ああ
そこにはかすかな ぬくもりだけ
決めたの 別れようと

心につもった ほこりをはらって
今度こそ上手に 生きてくつもりよ
二年もなじんだ 町をふりむけば
涙が出るけど ああ
ひとりで苦しむ あなたを見て
決めたの 別れようと


28.大阪の夜

作詞:星野哲郎
作曲:猪俣公章

なにも なにもしないで 帰してくれる
そんなそんな あなたが 憎らしい
なぐりつけても なびかせる
無理を待ってる 宗右衛門町の
夜が短い 大阪の夜

身分 身分ちがいは じゃまにはならぬ
それはそれは わかれの口実よ
肩を並べた 天満橋
握り交した 予と手のなかを
風が流れる つめたい風が

豆が 豆が欲しくて 集まる鳩の
影に影に 夜明ける 中之島
あんな女じゃ ない私
見栄もはります 意地張りまする
好きのニの字に すべてをかけて


29.スカーレット・ドリーマー

作詞:小谷夏
作曲:都倉俊一

スカーレット スカーレット・ドリーマー
ドリーマー ドリーマー
スカーレット スカーレット・ドリーマー
ドリーマー ドリーマー
火のように めまいのように
玉姫さまのように

男と女があしたを話す
ひとつの話が あしたになると
女の中では女の中では夢になり
男の中では男の中では嘘になる嘘になる
スカーレット スカーレット・ドリーマー
ドリーマー ドリーマー
スカーレット スカーレット・ドリーマー
ドリーマー ドリーマー
それでも最後の最後の日まで
スカーレット スカーレット・ドリーマー
ドリーマー ドリーマー
スカーレット スカーレット・ドリーマー
ドリーマー ドリーマー
火のように めまいのように
玉姫さまのように

男と女の別れたあとは
もみ消し忘れた ラークの煙
小雨の夜明けに小雨の夜明けにくすぶって
やがていつかはやがていつかは灰になる灰になる
スカーレット スカーレット・ドリーマー
ドリーマー ドリーマー
スカーレット スカーレット・ドリーマー
ドリーマー ドリーマー
それでも最後の最後の日まで
スカーレット スカーレット・ドリーマー
ドリーマー ドリーマー
スカーレット スカーレット・ドリーマー
ドリーマー ドリーマー
火のように 孔雀のように
玉姫さまのように 果てしなき 海の彼方に


30.生命のブルース

作詞:木村伸
作曲:中川博之

好きよ好きなの 信じているの
だからお願い すてないで
あなたなしでは 生きてはゆけぬ
恋が女の いのちなの

たとえこの身は うらぶれようと
好きなあなたの ためならば
死ねと云われりゃ 死んでもいいわ
それがわたしの さだめなの

あなたひとりが 生がいなのに
なんでわたしを 泣かせるの
離れたくない いついつまでも
せめて生命の 果てるまで
せめて生命の 果てるまで


31.城ヶ崎ブルース


32.幸せになりたい

作詞:高畠じゅん子
作曲:中川博之

どうしてわたしは ついてないの
何から何まで ついてないの
恋をして 捨てられて
なんど死のうと 思ったか
十九 二十の 昔のように
ああぁ もう一度 幸せになりたい

優しく騙した あなたでした
それでも恨めぬ わたしでした
お化粧を おとすとき
かくせないわね 年齢なのね
春をかえして かえして春を
ああぁ もう一度 幸せになりたい

どうしてわたしは ついてないの
何から何まで ついてないの
すがりつき ひきとめて
尽くすたんびに 嫌われる
馬鹿な女ね 見る目がないの
ああぁ もう一度 幸せになりたい